2015年6月12日金曜日

6月コラム② 京の夏の風物詩、鮎


京都の美山ではこの時期になると毎年「鮎つかみ」が行われます。海から遠く三方を山で囲まれた京都の人にとってこの時期に食べれらる鮎は特別なおもてなし食材であり京の夏を彩る風物詩です。

鮎は、流れの速い清流を好み、川の河口付近で生まれます。生まれた稚魚たちは海へと下り、他の魚と違い冬眠することなく冬を越します。春になり水温が上がると群れとなって一斉に遡上しますし、清流の石につく珪藻を食みせいちょうしていきます。この食性によって西瓜にも似た香りを身体に帯びるようになります。なので「香魚」という異名もあります。私達が食べる鮎はこの時期の鮎です。一口食べれば夏の川の清涼感を感じることができます。

そんな鮎の内蔵にはビタミンAが豊富に含まれていおり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から私たちを守ってくれます。
旅館や高級料理店など特別な場所で食べられるイメージの鮎ですが、最近ではグリルなどを使って家庭での鮎を楽しむことができます。


今日はお家でもできる「鮎の塩焼き」を紹介します。


【鮎の塩焼き】

[材料]
 ・鮎 4匹  ・たで酢(あれば) 適量
 ・塩 適量

[作り方]

①買ってきた鮎は、流水で洗い、軽く塩をしておきます。
②15分くらい置いた後に洗い流し、串を打ち、背びや 胸びれ、尾びれ等に塩を多めにつけて全体にも塩を振り焼きます。

●串の打ち方

左手に頭を手前、背びれを左側に持ち、口から串を入れ、胸びれの近くに串の先を出し、21cmくらいを突き刺して、体の向こう側に出し、尾びれの近くに先をだす。