2015年6月19日金曜日

旬の味覚6月③「淡竹(はちく)」

6月のコラム③「淡竹(はちく)」



【かぐや姫は「淡竹」から生まれた?】


今でも京都を中心とした関西地方で盛んに食べられている淡竹は、1000年以上もの歴史があり、一般的な筍(孟宗竹の筍)が終わった6月が旬です。グルタミン酸やアミノ酸が豊富で疲労回復に効果的なので、疲れやすい夏のはじめにぴったり。灰汁が少なく、その名の通り”淡い”あっさりとした味わいがします。故に味付けがしやすく食べやすいことから、人によっては至高の筍とも評し、愛好する人も多いです。
さて、『竹取物語』のかぐや姫が月に帰るのは、旧暦8月15日の満月の夜。それは新暦の9月頃にあたり、逆算すると翁がかぐや姫を見つけたのは新暦の6月頃となります。それは奇しくも淡竹の旬の時季。また、物語中で翁が詠んだ「呉竹(=淡竹)の世々の竹取野山にも~」という歌からも、翁は淡竹を取っていたことが伺えます。故に、かぐや姫は淡竹から生まれたのではないか、と推察されるのです。
淡竹は市場に出回る地域も期間も限定された、希少な旬の食材です。是非お試しあれ。


「淡竹」を使ったレシピ「淡竹の胡麻酢掛け」や「淡竹の肉団子」は6月のおばんざいコースでレッスン中です!
竹の疲労回復効果で、この夏を乗り切っていきましょう。


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