2015年7月10日金曜日

旬の味覚7月②「ハモ」祇園祭は別名ハモ祭

今日の四条では祇園祭に向けての鉾が組み立てられ始めていました。
車がビュンビュン通る道路の一角で土倉から出された鉾が本番に向けてその姿を現し始めています。



そんな京都は今日から蒸し暑い夏がやってきました。
恩ハモの季節、真っ盛りです!


京都の夏は、これがなければ物足りない!どころか、夏が来たと思えない!!と言えるほど、当たり前の食材です。いよいよ始まる祇園祭も、別名「鱧祭(はもまつり)」と呼ばれるくらい、この季節によく食べられています。
さてこのハモ、そもそもは瀬戸内海で多く水揚げされていた魚で、その強い生命力でいくつもの峠越えをして京都までイキの良いままに運び込まれていたとのこと。保冷輸送がなかった頃、海のない京都でも食べられる夏の数少ない鮮魚として、祭のご馳走感を盛り上げてくれていたんですね。
ところでこのハモ、料理される前の姿をご覧になったことはありますか?
ハモは全長約1メートル。中には2メートルを超える大物もあり、そのほとんどが産卵を控えたメスなんです。鋭く尖った歯とグッと突き出た細いアゴ。ちょっぴり目つきも悪くて、あの淡白で繊細な味わいからは想像できない強面です。
イカやタコ、エビ、カニ類を好んで食べる肉食系で、何でも噛み付く攻撃的な性格なんだとか。ハモという名前も「食む」が訛って付いたそうです。
そんなハモも、陸にあげられて料理人の手にかかれば豹変。食べにくい小骨も細かく骨切りされて、ガラリ表情を変えて繊細かつやさしい味わいになります。おいしいだけでなく、動物性の魚だけに、ビタミンAやカルシウム、老化防止に有効なコンドロイチンを豊富に含むのもポイントです。
「梅雨のころ、雨水を飲んでおいしくなる」と言われるハモ。祇園祭の終わるころまで、今まさに食べごろの旬味をぜひぜひ味わってください!!!

[イベント]
祇園祭のスペシャルレッスンとして、ハモの骨切り実演とハモ尽くしの昼食で堪能する「ハモの会」を開催します。講師にお招きするのは、「京料理 髙澤」のご主人で京都料理研究会の会長・髙澤陽一さん。 髙澤さんによるハモの骨切り切りを目の前で見せていただき、湯引きや焼きものなど“ハモ尽くし”+京の酒蔵のクラフトビールをお楽しみいただきます。
【日時】2015年7月16日(木)11:00~13:30
【場所】京料理すまや(京都市下京区扇酒屋町284番地)
【ゲスト講師】「京料理 髙澤」ご主人・京都料理研究会会長 髙澤陽一さん
【定員】20名
【費用】会員 10,000円(税込)、非会員 11,000円(税込)
*参加費用は、指定口座への事前振込制となっております。
会員様のみ当日現金支払にて承ります。
*長刀鉾ちまきと「じゃこ山椒」のおみやげ、京の酒蔵によるクラフトビール(樽生)付
参加ご希望の方はお名前・人数・連絡先(電話番号・メールアドレス)を明記のうえ、メールにてお申し込みください。
info.sumayacooking@gmail.com
スペシャルレッスンのさらに詳しい情報はこちら↓
http://sumayacooking.blogspot.jp/2015/06/2-201571611001330-284-20-10000-11000-60.html