冬のウリとの名前ながら、収穫期は7~10月。暑いさなかに収穫の最盛期を迎える冬瓜。熟すと厚い皮が硬くなり、水分の蒸散を防いでみずみずしいまま3ヶ月ほど保存できることから、かつて野菜の種類が少なかった冬に食していたそう。だから夏野菜なのに、こんな名前が付いたんですね。
成分の90%以上が水分で、栄養価は高くありません。ただし100gあたり16kcalの低カロリーで食物繊維も豊富。と言うことは、ダイエッターには必食!の素材なのです。
そしてもうひとつ、冬瓜には意外に知られていない食養効果があるんです。
注目は皮。
中国では冬瓜の皮の利尿効果とデトックス効果に着目して、古くから生薬として用いているそうです。腎臓病や糖尿病の予防に効果があり、水分代謝を良くしてむくみを解消。また、体に溜まった熱を冷ましてくれるから、残暑の夜の寝苦しさも軽減してくれそう。
なるほど、お料理のレシピ本を見ると、「冬瓜の皮は厚めにむいて」と書いてありますが、その皮を捨ててしまうのはもったいないコトだったんですね。
とは言え、硬い皮は口当たりが悪くて食べにくいもの。
細かい千切りにしてキンピラにして食べるのがおすすめです。
また、生薬成分は水に溶け出すので、スープのダシ取りに入れたり、煮物を煮るときには実と一緒に炊いて、炊き上がりに取り出すのも良いですね。
冬瓜のスープ
[材料(4人分)]
冬瓜 1/4個
トマト 2個
ベーコン 4枚
コンソメ(顆粒) 小さじ1/2
塩・コショウ 適宜
[作り方]
① 冬瓜のワタを取り除き、皮をむいてひと口大に切る。
② 鍋に水を入れて、適当な大きさに切ったベーコンと①の全部を入れて火にかける。
③ 冬瓜が柔らかくなったら、ワタと皮を引き上げてコンソメを加えて混ぜ、常温に冷ます。
④ 食べる直前に③を温め、沸騰したらザク切りにしたトマトを加え、塩・コショウで味を調える。
レッスンのお問い合わせ・お申込みはホームページからどうぞ!
すまや京おばんざい教室公式サイトhttp://3514598.com/